企業やお店のホームページにブログ記事を書くことは、SEOを強化するために良いといわれています。
結果、サイトの検索順位が上がり、サイトからの売り上げがアップする・・・はずですが、現実には中々うまくいかないことが多いですよね。
サイトの順位を上げるためにブログ記事を更新しているのに、順位が上がるどころか下がってしまい、アクセス数が激減してしまうケースが増えているのは何故なのか?
そこで今回は、自社サイトの検索順位を上げるための、集客できるブログ記事の書き方を紹介します。
目次
- 1 何故、ブログ記事がSEOに効果的なのか?
- 2 トップページの検索順位を下げるブログ記事8つの特徴
- 3 低品質なブログ記事が多い場合の対処方法
- 4 SEOを強化するブログ記事の書き方12ステップ
- 4.1 step1: 検索ユーザーがブログ記事に何を求めているかを知る
- 4.2 step2: 経験や知識のある人がブログ記事を書く
- 4.3 step3: ニーズの高いテーマの記事を書く
- 4.4 step4: タイトルを決める
- 4.5 step5: 記事構成を決める
- 4.6 step6: 記事を書く
- 4.7 step7: 記事のテーマにあった画像を貼る
- 4.8 step8: 記事の信頼性を高めるために、参考サイトへのリンクを張る
- 4.9 step9: 見出しをつけて読みやすくする
- 4.10 step10: ブログ記事に内部リンクを張る
- 4.11 step11: 関連する記事を増やし相互リンクする
- 4.12 step12: 徐々に順位が落ちてきたら記事のメンテナンスをする
- 5 まとめ
何故、ブログ記事がSEOに効果的なのか?
自社サイト内でブログ記事を運営している場合は、さまざまなキーワードでGoogle検索にかかる機会が増えるため、サイトのアクセス数が増えてGoogleからの評価も高くなることが期待できます。
ただし、単にブログ記事の数を増やすだけではSEO効果はなく、読者にとって価値のある読んでもらえる記事でないと意味がありません。
ブログ記事を訪問した読者がすぐに離脱してしまうような記事ばかりだと、Googleの評価が下がり、検索順位を下げてしまう原因となるので注意が必要です。
読者に有益な記事であれば、他のサイトからリンクを張ってもらえる可能性もあるので、さらにSEO効果が高くなります。
トップページの検索順位を下げるブログ記事8つの特徴
それではまず、どのようなブログ記事を書くとトップページの検索順位が下がってしまうのかを紹介します。
トップページで狙うキーワードと異なる内容の記事
自社サイト内に設置しているブログ記事の内容が、トップページで上位表示を目指すキーワードと関連性のない場合、Googleに専門性の低いサイトだと判断されてしまい、上位表示しにくくなります。
Googleはサイトにある各ページの内容をアルゴリズムによってチェックしているので、トップページのキーワードから逸れたクエリ(検索キーワード)での流入が多いと、サイトの評価を下げてしまいます。
たとえば、リフォームのサイトを運営している会社が、「リフォーム 東京」のキーワードで上位表示を目指していたとします。
そこで、その会社で働く社員が休日に出かけた観光スポットの情報や、おすすめのラーメン店の情報をブログ記事にしたらどうでしょう?面白い情報なら良い感じもしますが、リフォームのことを知りたい読者にとっては必要ありませんよね。
なので、トップページで上位表示を狙うキーワードと関連するブログの記事を作成することがSEO上大切になります。
文字数の少ない記事
上位表示されていないサイトの多くに共通するのが、ブログ記事の文字数が少ないことです。単に文字数が多ければ良いわけではありませんが、読者の知りたい情報を提供するには、ある程度の文字数は必要です。
記事内容にもよりますが、目安として1200文字以上は必要になるはず。
文字数が少なくなる原因のひとつは、自社の固定客向けに記事を書いているパターンが考えられます。地元で自社のことを知っている方に向けた記事であれば、うちうちのパーソナルな情報発信だけで充分です。
ただ、Googleは日本全国にあるサイトを比較して、より多くの読者に役立つ記事を上位表示させるように設計されているので、関連するすべての読者を想定した記事の作成が必要となります。
何も知識のない方に一から説明するようにすれば、ブログ記事は分かりやすく丁寧な文章になるので、自ずと文字数は増えるはずです。
オリジナリティの低い記事
他のサイトにある記事をコピーして自分の記事としてしまうのは、言語道断です。Googleは一つひとつのページに書かれていることが違ったものを好みます。なので、他人のサイトとそっくり同じ記事を書いてはダメです。
また、自社サイト内でも同じことがいえます。前に書いた記事と同じ内容の記事ページがあると、Googleはどちらを上位表示して良いか分からず、結果どちらも上位表示されずに順位が下がる原因になります。
よって、ブログ記事でGoogleの評価を高めるためには、そのページにしかないオリジナル記事を増やすようにしましょう。
ニーズの低いテーマの記事
自社で扱う商品やサービスに関連する悩みや知りたいことは何なのかを考え、その答えを返せる記事はニーズが高く、ニーズが高い記事がたくさんあるサイトは上位表示される傾向にあります。
逆にほとんど検索されない、ニーズの低いキーワードの記事ばかりだと、サイトの価値が下がり検索順位も下がってしまいます。
内容の薄い記事
ページ数を増やすとSEO効果が高まるのでは、という理由で内容の薄い記事を書くのは逆効果です。Googleはブログ記事にアクセスが来ているかをチェックしているので、読まれないページがたくさんあると、SEO効果は上がるどころか下がる原因にもなります。
社員のつぶやきや個人的な出来事を書きたい場合は、別ドメインのブログかSNSなどで発信すると良いでしょう。
知識不足の記事
読者が求めているブログ記事の内容は、年々レベルが上がり雑誌や本のレベルになってきています。なので、知識のない人が書いた記事は読者にもGoogleにもすぐに見破られてしまいます。
よって、
- 実体験に基づいた記事
- 専門知識のある人の記事
- 専門知識のある人に取材した記事
のいずれかである必要があります。これは、Googleが提唱する上位表示に必要な項目のひとつE-A-Tが関連しています。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
3.2 専門知識、信頼性、信頼性(EAT)の詳細
ウェブページ/ウェブサイトが有する専門知識、権威、信頼性(EAT)の量は非常に重要です。
※引用元:General Guidelines
このように、E-A-Tを意識した記事の作成が大切です。
法律違反の記事
数年前のGoogleでは、サイトに書かれている内容の信ぴょう性まではチェックしていませんでしたが、近年のアップデートや目視によるチェックも徹底され、法律に触れる内容や倫理的に問題のあるサイトは上位表示されなくなりました。
とくにYMYL(Your Money or Your Life)と呼ばれる、Googleの検索品質評価ガイドライン内で健康や医療、投資や金融など、人の生命や経済に影響を与えるサイトは、先に説明したE-A-Tのあるサイトが上位表示されやすくなっています。
なので、「このサプリを飲めば、病気が治ります」や、「この投資は絶対に儲かります」などは法律違反となりますので、注意してください。
同業者しか分からない記事
ブログ記事を書くうえで専門知識は必要ですが、同業者しか分からないような難しい内容の記事は避けたほうが良いです。
人気記事の条件はふたつあって、①全国の人がありがたいと思う記事、②初心者でもわかる記事 です。
同業者しか分からない記事は、ニーズが低くアクセスも集まりません。記事を書くときは、いつも車の若葉マークを思い浮かべながら書くと良いでしょう。
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低品質なブログ記事が多い場合の対処方法
それでは、実際に低品質なブログ記事がたくさんあった場合、どのようにすれば良いのか?その対処方法を紹介します。
サイト内にある低品質な記事をすべて削除
ひとつ目の方法は、記事の削除です。低品質な記事がサイト全体の50%くらいまでであれば、すべて削除しても良いです。
ただし、削除する前にGoogleサーチコンソールかアナリティクスで、対象記事のアクセス状況を確認してください。アクセスの多い記事を削除してしまうと、サイト全体の評価が下がってしまう可能性があるので、注意が必要です。
低品質な記事を別のドメインに引っ越しする
せっかく書いた記事だし、削除するのはもったいないな。という方は、本体サイトから記事を削除して、別ドメインのブログで運用するのがおすすめです。
その際、気をつけて欲しいのは、記事を削除後、本体サイトの検索順位が上がってからにしてください。また、別のドメインのブログサイトは、本体サイトとは違うレイアウト(テーマ)にして、あくまで別のサイトであるとGoogleにアピールした方が良いです。
低品質な記事をリライトする
3つ目はすこし大変ですが、低品質な記事のリライトです。トップページの目標キーワードに関連する内容の記事に書き換えます。
その際、オリジナルでニーズの高い記事を書くように心掛けてください。
ニーズの高い記事の見つけ方
7大検索意図に沿った内容
下記7つのどれかに該当する内容に沿った記事は、ニーズが高くおすすめです。
- What?(内容、意味の説明が知りたい)
- How?(方法の説明が知りたい)
- How much?(費用や相場が知りたい)
- Who?(誰が解決してくれるか知りたい)
- Which?(どの商品やサービスが解決してくれるか知りたい)
- Which one?(AとBの違いが知りたい)
- Why?(原因が知りたい)
初心者が知りたそうな内容
- ~のメリットとデメリット
- ~の使い方
- ~の選び方
- ~の効果
- ~の口コミ
など、あなたの商品やサービスに興味がある初心者向けの記事。
お客さまから質問される内容
現場で働く社員やパートさんに、お客様からどのような質問や問い合わせがあるかを情報収集して、それに基づいたコンテンツを記事にする。
ライバルサイトと比較して、より質の高い記事を書く
同じキーワードで上位表示されているライバルサイトの記事を調査して、より専門性が高く初心者にも分かりやすい内容の記事にします。
また、文字数もライバルサイトより増やして内容を充実させましょう。
SEOを強化するブログ記事の書き方12ステップ
サイトのトップページの検索順位を上げるには、ブログ記事が上位表示されアクセスを稼ぐ必要があります。そこで、アクセスを集めるためにはどのように記事を書けばよいか、その12ステップを紹介します。
step1: 検索ユーザーがブログ記事に何を求めているかを知る
検索ユーザーがブログ記事に求めているのは「学び」や「気づき」、「娯楽・癒し」、「感動」などです。
これらを意識して、本や雑誌記事レベルのお役立ちコンテンツを充実させます。
step2: 経験や知識のある人がブログ記事を書く
検索ユーザーは、その道のプロフェッショナルの経験や知識を求めています。ブログを書く人に知識や経験がなければ、現場のプロに取材したことを記事に起こしても良いです。
いずれにしても、実体験に基づいたオリジナルの記事にする必要があります。
step3: ニーズの高いテーマの記事を書く
自分にとって書きやすいテーマの記事ではなく、検索ユーザーにとってニーズの高い記事を書くことが大切です。
そのなかで、
- 選び方の説明
- 作り方の説明
- メリットとデメリットの紹介
- 成功事例、失敗事例の報告
- 料金の相場を紹介
- 悩みの解決方法を解説
などを提供するテーマを心がけましょう。
step4: タイトルを決める
タイトルには、上位表示させたいキーワードを必ず含めます。その際、なるべくタイトルの前のほうにキーワードを持って来るようにしてください。
たとえば、「外壁塗装 東京」のキーワードで上位表示を目指すなら、
〇 東京の外壁塗装おすすめ13選 ~失敗しない塗装業者の選び方~
✖ 失敗しない塗装業者の選び方~東京の外壁塗装おすすめ13選~
上記のほうがSEOの点でも効果的で、読者の目を引きやすいです。
また、タイトルの最初に注意を喚起する文言をカッコでくくるのもおすすめ。
【必見!】
【2020年最新】
【今さら聞けない】
【初心者おすすめ】
など。
step5: 記事構成を決める
記事を書く前は、全体の構成を箇条書きにして、それらを見出し(Hタグ)として使うと良いです。
ブログ記事の構成は、狙うキーワードで上位表示されているブログの記事を複数調査して、共通している項目を見つけて参考にしてください。
step6: 記事を書く
記事を書くときは、先に説明した7大検索意図のどれか1つを満たす記事を書きます。
上位表示されている記事のほとんどは1200文字以上ですが、文字数が多ければ上位表示するわけではないので、検索意図を満たす文字数を意識してください。
また、トップページのキーワードとかけ離れた内容の記事はGoogleにとってノイズとなり、順位が上がらなくなります。
専門性の高い記事を、初心者にも分かりやすい言葉で書くようにしてください。
step7: 記事のテーマにあった画像を貼る
記事の一番上には、読者の興味を引くテーマにあった画像を載せるようにします。また、記事の途中にも読者を飽きさせないよう、内容の理解を助ける画像を複数掲載してください。
さらに動画があれば、理解度も高まり、サイトの滞在時間も長くなるのでSEO的にも有利になります。
step8: 記事の信頼性を高めるために、参考サイトへのリンクを張る
記事の内容が他のサイトを参考にした場合や引用した場合には、必ず参照サイトへのリンクを張るようにします。
例えば、「Googleの発表によると・・・」とか、「厚生労働省の見解によると・・・」などのように、情報元をハッキリさせてリンクを張ることにより、その記事の信頼性が高まります。
step9: 見出しをつけて読みやすくする
Hタグと呼ばれる、見出しを付けると記事が読みやすくなります。
記事タイトルはH1、中見出しはH2で、中見出しの内容をさらに細分化するときはH3、H4、H5と小分けにしていきます。
step10: ブログ記事に内部リンクを張る
記事ページの内容と関連するブログ記事があれば、記事の途中から内部リンクを張ってください。
内部リンクは1つの記事に1つだけでなく、関連記事があればたくさん張るようにすると良いです。上位表示しやすい記事は、しょっちゅう関連ページにリンクを送っています。
なるべく読者にクリックしてもらいやすいリンクにして、複数のページを回遊させることにより、Googleからの評価が高まりSEO効果が期待できます。
step11: 関連する記事を増やし相互リンクする
ニーズの高い記事を書いても、順位が上がらないことがあります。その場合は、同じキーワードで関連性の高い記事をつくり、お互いにリンクを送ると順位が上がりやすくなります。
同じテーマで続編のようなカタチで記事を複数作成し、相互リンクによってページビューを増やすとサイトパワーが強くなります。
step12: 徐々に順位が落ちてきたら記事のメンテナンスをする
上位表示されていたのに、徐々に順位が落ちてくるようだったら記事のメンテナンスをしてください。
古い情報や言い回しなどアップデートして、画像や動画も最新のものと差し替えます。また、関連記事が増えていればリンクを送り、記事や画像の追加もすると良いです。
まとめ
今回は、サイトのSEOを強化するためのブログ記事の書き方を紹介しました。集客力のあるブログ記事が書ければ、サイト全体のSEO効果が高まり、上位表示されやすくなります。
集客力のあるブログ記事は、
- 読者ニーズにマッチした内容で
- その道のプロが書いた
- 専門誌と同じクオリティー
が求められます。
また、記事を書いたからといって必ず上位表示されるわけではないので、アクセス数に一喜一憂することなく、新しい記事の追加や既存記事のメンテナンスにも心がけてください。
この繰り返しによって、検索上位表示とアクセス数の安定が生まれます。
ブログ記事の成功がサイト全体の成功へと導くので、ぜひ読者ニーズ至上主義で記事を更新し続けてください。